三島由紀夫 映画やあまちゃんでパロディー化も! 『潮騒』 書評・感想!  実在の島がモデルの代表作! ※ネタバレなし 

書評(感想)
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こんにちは!

今回の記事は日本文学を代表する作家である三島由紀夫さんの1番人気と言われている名作『潮騒』についてご紹介していきます!

先に色々と違う小説に手を出してしまったので今回ご紹介する『潮騒』は、つい後回しになってしまっていました。

ずっと気になっていたので読んでみたところ今まで読まなかったのを後悔するくらい、とにかく最高の作品だったのです!

三島由紀夫さんは『金閣寺』、『仮面の告白』、『午後の曳航』、『鹿鳴館』、ちょっと変わったところだと『命売ります』などが有名ですね。

そんな中でも私が読んだ限りでは一番、読みやすくどんな方でも読みやすい作品だと感じました!

先日、ご紹介した『命売ります』も三島由紀夫さんの作品の中ではかなりユーモアがあり読みやすい作品です。

市ヶ谷駐屯地での割腹事件で苦手な意識を持ってる人がいたら是非、手に取ってみて欲しいです。

全く血生臭くなく、とても綺麗で純真な小説ですよ!

沢山の魅力に溢れた作品となっていますのでこれからご紹介させていただきます。

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こんな人におすすめ

  • 三島由紀夫さんの作品が気になる
  • 他の作品で挫折した
  • 恋愛小説が好き
  • 日本語の素晴らしさに触れたい
  • 読みやすい小説を探してる
  • 読後感が良い作品が好き
  • 青春時代を思い出したい

上記のような内容を見て気になった方には特におすすめです!

今回、ご紹介している『潮騒』は三島由紀夫さんの中では変わり種の作品となっています。

暴力的な表現や皮肉な表現などはなく、とても綺麗で情景が浮かんでくる純愛小説だったので、どんな方でも読めると思います。

三島由紀夫さんの緻密な描写や比喩表現は健在で「日本語ってこんなに綺麗なんだ!」と改めて感じました!

よく名作として挙げられる『金閣寺』もとても素晴らしい作品ですが普段、読書をされない方などにとっては少々、難解に感じられ読みづらい作品かと感じます。

しかし『潮騒』『命売ります』などはかなり読みやすい作品なので三島由紀夫さんの作品が気になってる方はこの辺りから読み始めると楽しく読め、挫折しないと思いますよ。

ページ数も200ページないのでダレることなく一気に読み進められます。

時間がない方でもサクッと読めるページ数なので読書に苦手意識がある方でも是非、挑戦してみてほしいと思います!


次は『潮騒』の概要について紹介します。

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『潮騒』 本の概要

古代の伝説が息づく伊勢湾の小島で、逞しく日焼けした海の若者新治は、目もとの涼しげな少女初江に出会う。

にわかに騒ぎだす新治の心。

星明りの浜、匂う潮の香、触れ合う唇。

嵐の日、島の廃墟で二人きりになるのだが、みずみずしい肉体と恋の行方は――。

困難も不安も、眩しい太陽と海のきらめきに溶けこませ、恩寵的な世界を描いた三島文学の澄明な結晶。

新潮社ホームページより引用

『潮騒』は三島由紀夫さんの10作目の長編小説です。

中編小説と見なされることもあるそうで私が読んだ感想も長編というよりは中編と感じました。

1954年(昭和29年)に書き下ろしの小説として新潮社より刊行。

ベストセラーになり1954年度に第一回目の新潮社文学賞を受賞しました!

刊行後に複数の映画会社が映画化をめぐり争奪戦になったということからも当時から人気の高さが窺えます。

アメリカでも翻訳されベストセラーになったようで良い作品に国や人種は関係ないのですね。

英題は『The Sound of Waves』というタイトルで世界各国で翻訳されております。

実は作品の舞台となっている島にはモデルがあり、それは三重県の神島というところになります。

神島を舞台に選んだ理由を三島由紀夫さんは「日本で唯一パチンコ店がない島だったから」とおっしゃっていたそうです!

漁業組合長の寺田宗一さんという方のの家に滞在し世話になることになり島の例祭神事や島民の生活、漁港、歴史などいろいろなことを観察しノートにとったようですね。

幅広い人気を博し、映画化は5回もされており日本テレビでアニメ化もされたようです。

また、大人気のテレビドラマ『あまちゃん』の中で登場する架空の映画、「潮騒のメモリー」に『潮騒』をパロディー化した内容が含まています。

映像作品としてはDVDなどは発売されてないので以前、発売されたVHSのみとなっていますので現在では鑑賞するのは困難でしょう。

三島由紀夫さんの代表作となる今作ですが発表当時は賛否が分かれていました。

普段の三島由紀夫さんの作品とだいぶ違うのは私も感じますので賛否があってもしょうがないのかと感じましたね。

作品のページ数は解説を入れると213ページですが作品自体は188ページなので長編にしては短いので読みやすかったです。

著者紹介

ご存知の方も多いかと思われますが三島由紀夫さんは戦後の日本文学を代表する存在でありノーベル文学賞の候補になるなど世界でも認められてる作家です。

『Esuquire』誌の世界の100人に日本人として初めて選ばれ国際放送のテレビで初めて出演した日本人。

本名は平岡 公威(ひらおか きみたけ)

三島由紀夫という名はペンネームだったんですね!

また、長くなるので詳細は割愛させていただきますが小説家・文芸評論家の川端康成と深いつながりがあります。

あの太宰治とお酒の席で会う機会がありました。

その際に放った言葉が強烈で

「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」

と衝撃的な発言をしたことがあるようです(笑)

気まずくなり三島さんはその場を去ったらしく出会いはその一度きり…

お互い天才同士、いろいろと思うところがあったんでしょうかね〜。

代表作はじつに数多くあります。

近代日本文学の名作として名高く難しいと言われてる「金閣寺」、国際的評価も高く映画や舞台化も。

今回、ご紹介しているギリシャの作品に影響を受けた名作「潮騒」は一般的に人気の作品で何度も映画化されてます。

同性愛をテーマに扱った初の書き下ろし長編の自伝的小説「仮面の告白」も有名ですね。

全4幕からなる戯曲の鹿鳴館」も人気で繰り返し上演されています。

横浜が舞台で少年犯罪の心理描写が巧みに描かれた「午後の曳航」も名作です。

ユーモラスな逆説的道徳のすすめの「不道徳教育講座」やエンタメ小説「命売ります」など、ひと味変わった作品もいくつか書かれてます。

たくさん刊行されてる作品の中で必ずきっとあなたにハマる作品があると思うのでチェックしてみて下さい。

私は大人になってから三島由紀夫さんの作品を読みました。

10代の頃に読んでおけば良かったと後悔してます。

今になってハマっていろいろと読みあさっているところなので、また読んだ際は記事にしたいと思います

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『潮騒』の感想

清々しいほどの純愛小説

この小説を初めて読み終わった感想は「こんなに綺麗な小説があるのか!」というのが私自身の正直な感想です。

三島由紀夫さんの他の作品から入ったので今まで読んだ作品と全く違う印象を受けました。

いい意味で毒々しさや皮肉めいたところがなく、非常に読みやすい作品です。

私のように他の作品から読んだ方はびっくりされる事でしょう!

三島由紀夫さんの作品が初めての方は逆に他の作品を読んだらびっくりされるかも?(笑)

レビューなどでも『潮騒』は異色とか変わり種のように言われることがありますが私もそのような印象を持ってます。

途中途中でいろいろな困難に見舞われたり邪魔が入ったりとありますが綺麗な終わり方なのも好印象です。

難しい言葉もありますが作品全体を通しては非常に読みやすくなってますので青春小説や恋愛小説が好きな方には本当におすすめです!

ただ、三島由紀夫さんに毒っ気や難解な表現などを求めてる方は違う作品から入った方がいいかと思いました。

普段、このような恋愛小説は読みませんがたまには綺麗な純愛小説も読んでみると違った感覚を味わえて良いですね!

独特な島文化を感じられる

これは三島由紀夫さんが自らモデルとなった島に滞在し取材したのが影響してるんだと感じました。

読みながら情景が浮かんでくるような緻密で島独特の素朴な雰囲気が伝わってきます。

出だしから神社の描写があり海神信仰について語られているところからも島の風土や島民の生活について丁寧に取材を重ねたのが分かります。

本当に読んでて綺麗で都会の影響を受けてないんだなと思いました。

目を閉じれば波の音や景色が見えてくる…三島由紀夫さんの情景描写には感動させられますよ!

今の時代は島と言っても当時の雰囲気とは、また違うかもしれません。

しかし、当時の島の文化について事細かに取材して書かれた『潮騒』の作品としての価値はこれからも色褪せることはないでしょう。

読み終わって「私もこんな素晴らしい島に行ってみたい!」と思いました。

濃密な表現力が味わえる

これでもか!!!

というぐらい、三島由紀夫さんの素晴らしい筆致、文体の応酬で読書中・読後もうっとりさせられっぱなしでした。

作品の舞台である歌島の自然描写が素晴らしいのはもちろんですが、登場人物の心理描写も同じく素晴らしいと感じました。

登場人物はそれほど多くはないので、各一人一人が話の中で重要になってきます。

誰1人かけても話がまとまらないでしょうね。

嫌なやつも出てくるのですが、その嫌な感じの表現もとても上手なので本当に嫌いになったりします(笑)

主人公は無口な設定ですが人の良さが文章越しでもかなり伝わってきたり、ヒロインの純朴さや母親の子を思う気持ちも素晴らしい表現で感じ取れるので読んでて誰かしらに感情移入してしまうかもしれませんね。

この小説を他の作家が書いたとしたらまた違った雰囲気の作品になっていたかも?と考えたりします。

こんなに美しすぎる日本語を操る三島由紀夫さんの作品には感動させられてばかりです。

まとめ

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以上が三島由紀夫さんの著書『潮騒』についての感想・紹介でした。

いかがでしたでしょうか?

三島由紀夫さんの小説に苦手意識を持っている方(金閣寺で挫折した方など)にこそ是非読んでいただきたいですね。

今まで読んだ中ではダントツで読みやすい作品でしたので三島作品初心者や普段、読書しない方でも手に取ってみてほしいですね。

島の自然や情景が本当に素晴らしく美しいので、日々の生活に疲れてる時やストレスが溜まってる時などに今作を読むと癒されるでしょう!

これからも素晴らしい作品がありましたら、また紹介させていただきたいと思います。

では、また。

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